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【ワイヤレスジャパン】ATM、飛脚セキュリティ便、デジタルサイネージなど、ウィルコムがM2M事例を大量展示

文◎太田智晴(編集部) 2010.07.14

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今年のウィルコムブースの主役はM2Mだ。ATM、デジタルサイネージ、自動販売機、燃料電池など、数多くのM2M先進事例が展示されている。


ワイヤレスジャパン2010のウィルコムブースの中で、非常に大きな存在感を発揮しているのが、M2Mソリューションである。ウィルコムは今回、PHSの特徴を活かしたM2Mの活用事例を数多く展示している。

まず紹介したいのは、コンビニATMのイーネットのATMだ。緊急連絡用のガイドホンにウィルコムのPHSを利用している。説明員によれば、PHSを使うことのメリットは、ランニングコストの安さ。固定回線と比べてPHSは基本料が大幅に安いため、ランニングコストは「半分以下」になっているという。イーネットのATMは全国1万2000箇所に設置。すでに4000~5000箇所がPHSに置き換えられているが、今後さらに採用が広がっていく見込みとのことだ。

 

PHSを活用したイーネットのATM
ガイドホンにPHSを利用しているイーネットのATM


PHSの特色といえば、省電力性も挙げられるが、この消費電力の少なさを活かしたM2Mの事例も展示されていた。その1つがカラー電子ペーパーを使ったデジタルサイネージである。電子ペーパーのメリットの1つは、表示の書き換え時にしか電力を使わないため、必要な電力がごくわずかで済むこと。電子ペーパーとPHSという省電力性に優れた2つを組み合わせることで、通信を使って遠隔からコンテンツを更新できるうえ、電池のみで数カ月の駆動が可能なデジタルサイネージを実現している。展示されていたのは試作機で、「ニーズを確かめたうえで、来年ぐらいに商品化したい」(説明員)という。

 

カラー電子ペーパーとPHSを活用したデジタルサイネージ
カラー電子ペーパーとPHSを活用したデジタルサイネージ。電池で数カ月動くため、電源不要なのが特徴


また、ユーピーアールのなんでも追跡システム「なんつい」でも、PHSの省電力性がポイントになっている。なんついは、基地局からの電波強度によって、位置を特定するためのソリューションだ。例えば佐川急便が個人情報や契約書、貴重品など向けに提供している「飛脚セキュリティ便」に採用されている。飛脚セキュリティ便用の専用ケースの中には、PHS端末と乾電池からなる「なんつい端末」が搭載されており、必要なときに現在地を調べたりすることなどができる。PHSを利用しているので、電池交換が1カ月~1年に1回で済むのが大きな特色だ。また、GPSより精度は劣るが、屋内や地下でもPHS基地局の電波が届く場所なら位置を追跡できる。

 

飛脚セキュリティ便
PHSで位置を追跡する「なんつい」を活用している佐川急便の「飛脚セキュリティ便」。手前の白いボックスがなんつい端末で、中にPHSと電池が入っている。このなんつい端末が、飛脚セキュリティ便の専用ケース(写真後ろ)に搭載されている


このほかにも、富士フィルムの「証明写真ボックス」や東京ガスの家庭用燃料電池「エネファーム」、ヤクルトの自動販売機、京王電鉄が提供する一人暮らしのシニア向けの安全・安心サービス「シニアセキュリティ」に使われている「SOSボタン」など多数のM2M事例を展示。M2Mの先進事例を数多く見ることができる。

 

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