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【ワイヤレスジャパン】無線の力が新ビジネスを生み出す! ―― 第一回無線技術応用産業展(モバイルパワー 2010)レポート (2)

文◎坪田弘樹(編集部) 2010.07.20

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「第一回無線技術応用産業展 ―モバイルパワー 2010 ―」では、レポート(1)で紹介したようにM2M用デバイスや端末が展示される一方、M2M通信を利用した新ビジネスや、顧客サービスの向上にM2Mを活用する例も随所に見られた。そのうち3例を紹介しよう。

バス運行情報がリアルタイムでわかる

構造計画研究所は、GPSを活用した「バスロケーションシステム」を全国で展開。西武バス、小田急バス、京成バスをはじめ、すでに20社超の導入実績を持つという。

車両の位置情報を移動体通信網を通じてサーバーに集約し、その運行情報と予測した区間所要時間を元にバスの待ち時間や目的地までの所要時間などをバスの利用者に配信する。バス停に設けられた表示機や待合室のディスプレイで情報が確認できるだけでなく、バス利用者がPCや携帯電話からWebサイトに接続してリアルタイムの運行情報を確認することもできる。

 

 
(左)バスロケーションシステムの運行監視画面。地図画面上で車両の現在位置や運行情報を管理できるため、運行履歴や遅れなども即座に確認できる。(右) 携帯用Webサイトで利用者にリアルタイム運行情報を案内できる(クリックして拡大)

電車に比べると、バスを待つときは「あと何分でくるだろうか」と不安になったりイライラを募らせるケースは多い。リアルタイムな運行情報案内が、その解消に効果を発揮しているという。

カーシェアリングを無人で運用

ユーピーアール(UPR)が紹介していたのは、昨今話題のカーシェアリング・サービス「カシェリ」だ。ユーザー認証や通信機能、盗難防止・追跡機能などを備えた車載器をクルマに搭載(下写真)。これと会員管理・予約管理システムとで通信を行うことで、無人運用のカーシェアリングサービスを実現している。

 

 

ICカードリーダー、通信アンテナ、キーボックスなどセットにした車載器。カードをかざすと管理システムと通信し、認証後にキーが利用できるようになる

会員にはICカードを配付。利用する際、予約時間に車載器のカードリーダーにそれをかざすと認証が行われ、クルマが利用可能になる仕組みだ。この車載器を搭載したクルマを置いておくだけで、「特別な施設や受付の人員もいらず、カーシェアリングの無人運用ができる」(説明員)。マンションの付加サービスや、社有車のほか、「レンタカー事業者にも利用していただいている」(同)という。

UPRは、「カシェリ」ブランドでカーシェアリングサービス事業を行う一方、このシステムを利用したカーシェアリング事業の支援も行っている。車載器のレンタル、管理システムのほか、コンサルテーションやコールセンターによるサポートサービスなども提供している。

高速化でさらに広がる活用領域

最後に紹介するのは、移動体通信の高速大容量化によって始めて可能になったM2Mの活用例だ。

WiMAXによるMVNO事業およびMVNO支援サービス(MVNE)を展開している京セラコミュニケーションシステム(KCCS)は、監視カメラシステムやデジタルサイネージシステムの無線化のデモを行った。映像データの送受信には数Mbps超の高速大容量なネットワークが必要になり、従来、これらのシステムには有線のネットワークが用いられてきたが、WiMAXの利用によりこれを解消。有線の場合に比べて配線・維持コストが低減できる。

 

 

   
WiMAXを利用したデジタルサイネージ、フォトフレーム、監視カメラシステムのデモ(クリックして拡大)

「ネットワーク開通工事などが不要で、すぐに利用できる」(説明員)のも無線化の大きな利点だ。また、機器の設置やレイアウトの自由度も高まる。例えば、店舗内にデジタルサイネージや監視カメラを設置するに当たっても、無線化することで利便性は大きく向上する。短期間のイベントや、屋外での利用にも適している。

 

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