NTT東など、屋内「ドローン」で社員の残業を抑制――2017年10月に商用化の予定

総合ビルメンテナンスを展開する大成、ドローン・インテグレーターのブルーイノベーション、NTT東日本の3社は、「ドローン」を活用して社員の残業を抑制するサービス「T-FREND」の提供に向けて提携すると発表した。2017年10月に商用サービス提供をする予定だという。

T-FRENDは、オフィスフロアを自動で巡回するドローンを活用し、夜間時の不審者監視・警備をしながら、在席する社員の退社を促し、社員の健康増進を図るサービスだ。ドローンの飛行ログや撮影した映像データはクラウドへ格納されるため、規定を超えた深夜残業を後日チェックできるほか、オフィスフロアのセキュリティを管理することが可能になる。

「T-FRIEND」のサービスイメージ

ドローンの飛行については、企業が自らドローンの巡回時間やルートを設定し、オフィス内の全自動飛行を実現する。これまでのドローンは、屋外でGPSで位置情報を取得してパイロットが手動飛行させるのが一般的だった。しかし、ブルーイノベーションの「GPSを使用しない屋内自己位置推定システム」により、夜間の屋内自動飛行を実現した。

ドローンが撮影したフロア映像は、NTT東が提供するサポート付きカンタンオフィスWi-Fi「ぎがらくWi-Fi」や「フレッツ・VPN」「クラウドゲートウェイ」等のネットワークサービスと組み合わせることで、インターネット回線を使わずにクラウドと閉域ダイレクト接続が可能になるという。

大成は、残業抑制・セキュリティ対策のソリューション「ドローンを活用した室内空間等の夜間定期巡回サービス」を提供し、ブルーイノベーションは屋内で自動飛行するドローンの制御システム・ハードウェアおよび屋内監視・屋内警備用のドローンナビゲーションクラウドサービスを提供。そしてNTT東は、映像データをセキュアにクラウドへ送信するためのネットワーク基盤を提供する。

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