マーケット&業界トレンド

NTTドコモの法人向けスマートフォン戦略――クラウド追い風に普及が加速へ

文◎村上麻里子(編集部) 2010.09.01

  • bookmark
  • Teitter
  • 印刷

NTTドコモ法人事業部ソリューションビジネス部
第一ソリューション担当の遠藤健太郎主査と
大森裕介氏(左から)

NTTドコモでは数年前から、法人向けスマートフォンを強化してきた。従来は特殊な業務用端末として使われてきたが、今後はクラウドサービスとの連携による導入が進みそうだという。

「約9割の企業ではスマートフォンの購入は1社に1~2台程度にとどまっている」――企業におけるスマートフォン活用の実態について、NTTドコモ法人事業部ソリューションビジネス部第一開発担当主査の遠藤健太郎氏はこう話す。

ドコモのスマートフォンといえば4月に発売した「Xperia」の印象が強いが、法人向けに関しては「HTC-Z」「BlackBerry」「HT-03A」など数年前から取り組んできた。

しかし、企業におけるスマートフォンの導入はこれまでなかなか進まなかった。従来の法人向けスマートフォンは“特殊な端末”というイメージがあり、特殊な業務で使われることが多かったからだ。まとまった台数を導入しているのはハンディターミナルなど法人専用端末の代替として使う企業がほとんど。つい最近まで、大半の企業では比較的感度の高い経営者や社内で関心のある担当者が「お試しで購入している」状況だったという。「スマートフォンをどうやって業務で活用すればいいか、お客様もなかなか理解しきれていないようだ。まとまった台数を入れて業務の中で活用していただくことを広げていくのが課題」と遠藤氏は話す。

こうした状況もXperiaやiPhoneの登場で徐々に変わりつつある。「コンシューマー市場で一般ユーザーの間に広まっているように、一般企業の間でも普及し始めている。『最近話題になっているので紹介してほしい』と言われることも多い」(遠藤氏)という。

入口を広くして勧める

スマートフォンが携帯電話と大きく違う点はオープンプラットフォームであることだ。スマートフォンの業務活用のメリットを分かりやすく説明する方法として、「PCの代わりになる」という言い方ができる。

現状、外出先ではノートPCや携帯電話でメールやスケジュールを確認している人が少なくない。しかし、ノートPCでは持ち歩くのにかさばり、携帯では使い勝手がよくなかったり画面が見づらいという問題がある。その点、スマートフォンの大きさなら持ち歩きに負担がかからず、画面サイズも見やすい。

ただ、メールやスケジュールの閲覧だけを目的としてまとまった台数のスマートフォンを導入する企業はほとんどない。そこで、ドコモではまずメールやスケジュールの閲覧をベースに、営業なら客先で折衝記録を取ったり、受発注がその場で完結するなど、「従来はノートPCでしてきたことが、スマートフォンでもできる」ことを説明するようにしているという。

また、スマートフォンは業務システムやクラウドサービスとつなぐことでさらに付加価値が生まれる。ただ、一定規模以上の企業でPCの代わりにスマートフォンを導入しようとすると、既存システムに手を加える必要が出てくる。いきなりクラウドサービスの説明から入ったのでは相手に理解してもらえないこともある。「(導入には)ステップを踏むことが重要」と遠藤氏は話す。

 

スペシャルトピックス

トレンドマイクロ
スマートフォン活用における課題をワンストップで解決

スマートフォンの業務利用に不可欠なリスク対策。アンチウィルスや危険サイトブロックから情報漏えい防止までTMMSで万全の対策が可能に!
NSW
セキュリティだけじゃない! 資産管理機能も充実したクラウド型MDM

セキュリティ対策に加え、資産管理機能も充実したMDMがNSWの「パラディオン」。管理者の利便性に配慮した多彩な機能でスマホの運用負荷を軽減。
マカフィー
セキュリティもBYODもトータル実現 MDMの正しい選び方とは?

MDM選びで重要なポイントとは何か? その答えは「トータルセキュリティ」。McAfee EMMならすべてをトータル提供できます。
AXSEED
痒いところにも手が届く多機能MDMでスマホを効率管理

Android向けMDM「SPPM」は先進ユーザーの要望にも応える豊富な機能が売り。次々登場する新機種にもいち早く対応し、企業のスマホ活用を支える。
モバイルアイアン
大企業のスマホ活用ニーズに応えるMDMの条件とは

大量のスマートフォンを管理する場合、MDMにはLDAP/AD連携、マルチOS対応が不可欠。これに応えるのがモバイルアイアンの「VSP」だ。
スターネット
複数キャリアのAndroid端末を一元管理

マルチキャリア対応の管理システム「STAR-MDM」をはじめとして、スターネットはモバイルワークの環境作りをトータルに支援する。
UCOM
ギガサービスをオフィスのスタンダードに

UCOMは新ブランド「UCOM光」の下、ギガをオフィスの標準にすべく、「SLA」「最低帯域保証」を追加した新ギガサービスを相次いで投入した。
アイルネット
まったく新しいコンセプトのスマートビジネスフォン

アイルネットはPBX市場に革命を起こすべく、従来にない新コンセプトのスマートビジネスフォン「AGEphone Business」を投入した。
トータルサポート
置くだけでWiFiエリアが次々広がる簡単設置のアクセスポイント

置いて、電源を入れて、ボタンを押すだけで無線LANエリアを自動構築。PicoCELA製のAPなら、迅速かつ低コストにWiFiサービスが実現できる。
NEC
スマートフォン活用でワークプレイスはグッと広がる

場所にとらわれない働き方を実現るための環境づくりをトータルにサポートするNEC。スマホと既存システムとの連携がその鍵となる。
ソフィアモバイル
「IP電話+スマートフォン」でビジネスホンは劇的に変わる!

“これからの電話”に必要な機能を詰め込んだソフィアモバイルのスマートフォンFMCシステム。ドコモ圏内ならどこでもビジネスホンが使える。
アイルネット
あらゆるSIPサーバーに接続可能な無線IPフォン

アイルネットが販売する「TR1」は、標準SIPに対応し、あらゆるSIPサーバーやIP-PBXとの接続が可能な無線IPフォンだ。
リンク
au端末だけで内線電話システムが即実現。iPhone 4Sも使える!

企業の内線電話システムは「クラウド+モバイル」で短期かつ低コストで作る時代に。「BIZTELモバイル」なら、端末も自由に選べる。
オフィス24
小規模オフィスに最適なスマートフォン活用法はコレ!

外でもスマホを内線電話として使える「MOT/セントレックス」は、SOHO・個人事業所に最適なFMCサービスだ。電話転送コストの悩みも解決できる。
NEC M2M連載
<連載>M2Mの未来について話そう

“Network of Things”時代到来で何が変わるのか? 今後、急発展していくM2Mの世界の可能性について、全5回にわたり解説します。(提供:NEC)
isobe16