NTTドコモが「AIエージェントサービス」を発表ーー2018年春に提供開始

NTTドコモは2017年10月18日、ユーザー一人ひとりの行動パターンや好みを把握し、適切なタイミングで適切な提案を行う「AIエージェントサービス」を2018年に開始すると発表した。

「AIエージェントサービス」を実演するNTTドコモ吉澤和弘社長

例えば、雨で通勤や通学に時間がかかりそうなとき、AIが天気や運行情報を理解したうえで早めにアラームを鳴らす。あるいは、足りない食材をユーザーに代わってネットショッピングで購入し、自宅に届けるといったことが可能になる。

ドコモは従来、声で様々な情報を検索し、電話やメール、カメラなどの操作を行える「しゃべってコンシェル」を提供してきた。これらの機能に、NTTグループのAI技術「corevo」の一部である先読みエンジン、多目的対話エンジン、IoTアクセス制御エンジンからなる「AIエージェントAPI」などを活用し、スマートフォン・タブレット向けに提供することで実現するという。

ドコモでは来春の本格サービスに先がけ、サービスの一部を先行的に体験できる取り組みとして、しゃべってコンシェルの機能を10月下旬に拡充、「dヒッツ」や「ラジコ」の一部機能が声で操作できるようにする。また、「dグルメ」や「dリビング」と連携し、これらのサービスの一部機能を対話で利用可能なアプリ「おしゃべり」を11月下旬より提供する予定。これにより、お薦めのレシピを音声で聞いたり、お薦めの曲をリビングに流すといったことができる。

音声操作でレシピを見たり、ラジオをつけたりすることができる

また、スマホやタブレットから離れた場所にいても利用できるようにする「ドコモ シンプルマイク01」も2018年1月に発売を予定している。Bluetoothで接続し、ハンズフリーにも対応する。

離れた場所からでもスマホやタブレットと連携し「しゃべってコンシェル」や「おしゃべり」を利用できるアクセサリ「ドコモ シンプルマイク01」も提供する

このように段階的に取り組みを進め、「来春の本格サービス開始にとどまらず、その先に向けてもっと進化させていきたい」と吉澤和弘社長は述べた。そのためにはドコモ単独ではなく、様々なサービス・デバイス事業者をパートナーとする方針を掲げており、AIエージェントAPIを外部に開放する「AIエージェント オープンパートナーイニシアティブ」を今年6月から推進している。すでに20社以上と連携について話し合いをしているという。

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